Ball'n'Chain

雑記

ep.15を場面別に分けてみた

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 長いだけとナメておりましたが、私もep.14並みに苦戦しております。

 長すぎる(笑)。とても全部を網羅することができないので、最初に読んで作ってみた大体の場面の流れを公開します。この部分面白そう! と思った部分だけじっくり読んでみるのもいいのではないかと(というかそういう取り組み方じゃないと無理…orz)。

 私の主観が入っている部分、足りない部分、間違っているかもしれない部分も多々あると思いますが、「とても読み切れないよ!」とお感じの方々の、何らかの参考になれば幸いです。「私は誰にも頼らないぜ!」とお考えの方はスルーしてください(笑)。

 数字は集英社文庫ユリシーズ第15挿話のページ数です。「?」は私にも判然としないところです。あくまで、参考程度にどうぞ。

 

105‐115 夜の街を歩くスティーヴンとリンチ。怪しい人々が行きかう。小さな人々、子供。
115‐125 二人を追うブルーム。
125‐159 ブルームの前に現れる父、母、モリー、ガーティ、ブリーン夫人、リッチーなど。ブルームの回想的。
159‐166 ブルームの逮捕
167‐189 ブルームの法廷での弁解。弁護人はオモロイ。彼を責めるボーフォイ、昔の台所女中メアリ・ドリスコル、女たち。
189‐200 罰としてブルームの体を痛めつけたい女たち、ブルームは死刑判決を受ける。
200‐205 ブルームが自分の葬式に出ていたことを証言するディグナム。
205-212 ブルームはスティーヴンたちのいる娼家を突き止めた様子。
212―242 ブルームがダブリン市長に、アイルランドイスラエルの英雄としてあがめられる。皆がほめたたえる。アイルランドイスラエルの合体。裁判所が開廷され、皆がブルームに陳情を持ち掛け、ブルームが回答する。突然ブルームを非難する声が上がり、再びブルームの地位が危うくなる。ブルームはマリガンに不当な非難の根拠となる医学的証言を求める。
242-255 マリガンら医師・医学生が現れ、ブルームが女性的男性であると証言。ブルームは妊婦になる。八つ子を産み、子供たちはみな大物になる。別の者たちが彼の過去の過ちを問いただす。彼は皆から石を投げつけられる。ブルームは火刑にあう。
255-262 娼婦ゾーイーとの現実的?なやり取り。ブルームは幻覚のせいかやけになっている様子。二人は娼家の中へ入る(それまで路上でやり取りしていたのか?)階上の音楽室にリンチが見える(スティーヴンたちがここにいる)。
262-282 酔っぱらっても小難しい話をするスティーヴン。蓄音機、エリヤ、リスターたち、マナナーン・マクリールの言葉。
282-306 ブルームの祖父の登場。女に詳しい。何に何が効くかの講釈、実用的な博学っぷりはブルームと似ている。
306-315 スティーヴンは聖職に関係のあることを勘づかれる。スティーヴンが大司教になる。ゾーイーはリンチに飴をやる。ブルームにはチョコレートをやる。
315-351 娼家の女主人ベラの登場。ベラ(ベロー?)とブルームとがSM状態になる。ベラが男に? ブルームが女に? ほかの娼婦たちもブルームいじめに加わる。ミリーの登場。
351-360 男に戻るブルーム。自分の部屋に飾った女神像との会話
360‐375 10代の学生に戻るブルーム
375‐378 ブルームと娼婦たちの会話
378‐384 スティーヴンが金を払う。足りない分をブルームが払う。
384‐395 スティーヴンの金をブルームが返す。(スティーヴンの金では足りず、ブルームの足した分では多かったので、余りをスティーヴンに返した?)ブルームがやんわりとスティーヴンの金遣いを注意する。ブルームがスティーヴンにタバコはやめるよう言い、何か食べるよう促す。娼婦がスティーヴンとブルームの手相を見る。
395‐405 ボイランとモリー登場。ブルームは二人の召使のようになる。ボイランとモリーの情事をおそらくブルームがのぞき見している。(ボイランたちは彼に見させている)。
405-412 娼婦にせがまれてフランス語?でまくしたてるスティーヴン。
412‐417 スティーヴンをたしなめるブルーム。スティーヴンの「父よ!」の声に応じてサイモン登場。娼婦ゾーイーが場の流れを変えようとしてか、踊ろうと持ち掛ける。
417‐431 自動ピアノの音楽に合わせて、スティーヴンとゾーイーが踊りだす。時間たちも踊りだす。マギニの指導。スティーヴンとフロリーが踊る。ブルーム以外皆が踊り、(ベラは踊ってない?)スティーヴンは一人で踊る。
431‐437 疲れて踊りをやめるスティーヴン。スティーヴンの母登場。スティーヴンと母との会話。母はスティーヴンに悔い改めるよう諭すが、スティーヴンは母に訴えかけながらも、母を悪霊のように拒絶する。スティーヴンの態度がおかしくなる。
437‐439 スティーヴンが発作的にステッキでシャンデリアを打ち砕く。止めるブルーム。ベラは警察を呼ぼうとする。スティーヴンはステッキを放り出し、外へ逃げる。
439‐443 壊されたランプの弁償代を請求しようとするベラ。ブルームはその法外な金額がおかしいとベラに反論。スティーヴンのことをかばうような口ぶり。ベラは怒る。ゾーイーが外で喧嘩が始まったと告げる。ブルームは後を追う。
443‐447 追いかけるブルームの幻覚的な姿と、それを追う大量の人々のト書き。その人々はブルームを止めようとする。
447‐452 スティーヴンと兵隊の言い争い。兵隊の味方をする女の肩を持ち、スティーヴンに追いかけられているという女をかばって?スティーヴンを殴ろうとする兵隊。兵隊からスティーヴンを引き離そうとするブルーム。兵隊に対し、「僕の国を僕のために死なせろ」とナショナリズム的な発言をするスティーヴン。(兵隊はイギリス人?)→アイルランドアイルランド人のもの
452‐477 場をなだめようとするブルーム。両者いうことを聞かない。幻覚的な様々な人々がヤジを飛ばす。挑発を続けるブルーム。ダブリンが燃える、という「遠くの人声」。幻覚的な混沌のト書き。アンチキリスト的記述。Dog―God。兵隊がスティーヴンを殴り、スティーヴンは倒れる。
477‐482 巡査がやってくる。兵隊とブルームが互いの言い分を巡査に訴える。
482‐492 コーニー・ケラハーがやってくる。警察とコネがあるので、ブルームはケラハーに巡査を引き下がらせて、大ごとにならないよう暗に頼む。ケラハーのおかげで巡査はよくある諍いと何も訊かずにその場を去る。ケラハーはブルームたちを馬車で送ろうとするが、スティーヴンがサンディマウントあたりに住んでいるとブルームは知っていて、ケラハーの帰ろうとする方角と違うので、ケラハーは一人で帰る。ブルームは自分がスティーヴンを送っていくと言う。ブルームはスティーヴンの帽子とステッキを預かっている。
492‐495 スティーヴンの介抱をするブルーム。スティーヴンは起きない。ルーディの幻覚が現れ、ブルームが驚く。